そもざ

新しく何かを発見することは、人生を豊かにしてくれます。色々な意味でそもざにはたくさん発見があります。
何代にも受け継がれてきた一軒の古民家が栃木県にありました。時を経て、その古民家は存続させることが難しくなっていました。
その古民家に出会い、可能性を見出したのが、そもざのオーナーであるショウヤ・グリッグです。古民家の持ち主と話し合いを重ね、ショウヤの想いが通じ、北海道に移築することに同意してもらいました。ここで一番懸念したのは、どのように移築するかということでした。このような古民家の場合、解体し、古材として一部だけ売ったりすることも多々見受けられるのですが、今回は、長年続いた家族への敬意の意味を込め、どうしても元の姿のまま復元したかったのです。

日本の建築物の中でも古民家は独特の建築手法を用いており、柱や梁と言った構造物が中心となっています。そしてその柱や梁が家全体のレイアウトを形成しています。古民家の大きさはやレイアウトは、建てられる土地の面積により変わってきますが、それよりその場所の気候や建てる人の社会的地位によって、大きさやレイアウトが大きく変わってきます。時には、古民家には地元の木材や廃材なども利用されることがあります。
古民家の建築を再度見直し、プロジェクトチームを立ち上げ、気候の違う北海道に移築するための最良の方法を何度も話し合い、ようやく移築のための最良の方法を見つけ出しました。

そして、歴史的な趣を残しつつ、新しい要素を加え、ようやく復元されたそもざには、日本の建築の「アダプティブ・ユーズ(適応型再利用)」が反映されています。自然光を取り入れ、柱や梁はそのまま活かし、大自然と一体となった和とモダンを見事に融合させたそもざ。その中には建築とアートの混在という、独自の世界観が広がっています。